『アーサー帝戦記Ⅰ 曙光のエクスカリバー』感想
■サイト状況
リベアウス・デスコヌスの12章に誤訳発見。
Gifletという人物のことをてっきりGrifletだと思い込んで訳してた。
てっきりだ。『アーサー王の死』に「神の子グリフレッド卿」とかいう無意味にカッコいい名前の人物がいたから、それと同名だと思ってたのですが、よく見たら「r」が抜けてるから「グリフレット」とは発音できないな…。
そこを訂正し、『The Last Tornament』の2章目と予定タイトルを付けました。
リベアウス・デスコヌスの方もほとんどできあがってる。
■アーサー帝戦記Ⅰ
アーサー帝戦記 I -曙光のエクスカリバー- (幻狼ファンタジアノベルス)
- 作者: 本田透,前田浩孝
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2009/08/31
- メディア: 新書
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この作者、『円卓生徒会』などいうゆるいアーサー王ものを書きつつも、今回のはダークな展開のです。
タイトルが「アーサー王」でなくて「アーサー帝」なのは、ローマ遠征して皇帝をぶったおしているシーンがあるためだとか。いや、この巻でじゃなくて、続刊で。
ダークなのですが、原典でいい加減に処理されているモルゴースとアーサー王の姉弟カップル話は丁寧に書かれてます。『アヴァロンの霧』とかみたく、モーガン・ル・フェイとアーサー王のゆがんだ愛情を書いたのはたまに見るけれど、モルゴースの方に焦点を当ててるのってたぶんこれが初めてだろうか。
キャラ的に、弟との近親相姦の果てに子供まで作っちゃうという創作系のネタになりそうなキャラでいながら、倫理的にヤバいから避けられてたのかね…?
あとは、お気に入りのガウェインがカッコいい。
横山漫画でいうなら、「げぇ、ガウェイン!」みたいに強い。金沢風に言えば、たったつえぇ。
それとベイリンもギャグ担当のムードメイカーになってた。