九鬼鴻三郎とDQNの魅力
久しぶりに『ヴァンパイヤー戦争』を読み返す。ラノベの中では古典にですね。
疾風のヴァンパイヤー 九鬼鴻三郎の冒険(2) (講談社文庫)
- 作者: 笠井潔
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/06/15
- メディア: 文庫
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読み返して思うのは、九鬼鴻三郎の厨二っぷりには感動すら覚える。DQNだ、ものすごいDQNだ。十代のころは暴走族やって「東京を火の海にしたいお」とか言ってみたりする。物語半ば、日本の半分がソ連とアメリカに占領されてて妹たちが日本奪還に頑張ってるのにパリの売春屈に入り浸っているさまはマダオそのもの。トドメに、「アフリカにいるかもしれない黄金の女を捜しに行くお」とか言って日本解放戦線から金を巻き上げたりする。ヤバイ、九鬼大好きだわ。あとムラキと九鬼のコンビは大好きなので、とりあえずアフリカ篇はネ申!
人物列伝リナルドを書こうと思い、図書館で「ハイモン公の4人の子ら」を読み返す。リナルド(ライナルト、あるいはルノー)のDQNっぷりに驚く。馬を素手で殴り殺したり、「兄ちゃん、あの賄い夫がムカつくからぶっ殺してやろうぜ!」とか言ったりする。『恋するオルランド』とか『狂えるオルランド』で見せる紳士っぷりはどこへ行った! ただ、私には市民じゃないため、この図書館で本を借りられないため、こっそり欲しいページだけコピーしてきた。
なんていうか、私は二次元に限りDQNキャラは好きである。張飛とか程咬金とか季路とか李逵とか周伯通とか馬光佐とかが好きである。こいつら、DQNだけどいい奴らだし。現実にDQNとは友達になりたくないんだけどね。