翻訳について雑記

そのうちサイト内の駄文コーナーでやろうと思ったけど、ふと思い立ったので翻訳してて思ったことなど少々。

英文と言うか、西洋語の翻訳は面倒だ。これが中国語なら「八荒六合唯我独尊功」だとか「滅呉九術」だとか日本語になじみ無い単語が出てきても、訳さずに漢字並べて音読みすればそれでいい。が、西洋語でそれをやると違和感が出るので適当な日語に置き換えるか、カタカナになおさなきゃいけない。発音自体が判らないときなど、非常に面倒だ。キリスト教文化圏で有名な9人の英雄を「Nine Worthies」というのだが、これの和訳とか簡単そうに見えて大変だった。佐藤賢一さんは意訳して「キリスト教の九軍神」とかしてたし、なんかの本じゃ単語で訳すのを放棄して「九人の優れた人物」とかかしてた。これが中国語なら5人の達人、「天下五絶」とか訳さなくても漢字並べればいいのに・・・。

そういえば、『リベアウス・デスコヌス』では英語風の名前とフランス語風の名前の人物がごちゃごちゃになって登場してたけど、あれは英語に訳した人がフランス語の人名を一部英語に直したのかもしれないと思い至った。

いまでも、ガウェイン関係で使いたい用語・「Loathly Lady」(http://en.wikipedia.org/wiki/Loathly_lady)なんぞはどう訳したらいいものかかれこれ1年くらい悩んでます。一応、「嫌でたまらない女」とかあったけど、せっかく頭韻踏んでるからそれを反映させたいし、説明する感じでなくて短く単語であらわしたいのだ。

そんなこんなでガウェイン特集はまったく手をつけていません・・・。読者の方を満足させられるのかなぁ、ホントに。