アーサー帝戦記2 感想
さて、『アーサー帝戦記』の新刊を買ってまいりました。いやぁ、それにしても黒いな!
アーサー帝戦記〈2〉最後の“魔術師(マーリン)” (幻狼ファンタジアノベルス)
- 作者: 本田透,前田浩孝
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2010/01
- メディア: 単行本
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とてもじゃないけれど、『円卓生徒会』などという萌えラノベを書いていた人の作品とは思えないです
とりあえず、新キャラとしてトリスタンなぞが登場しますけれど、どこか虚無的で30歳前後で、サルマタイの血が入ったアジア系という設定になってました。
円卓生徒会で「絶望したよ…」が口癖の地味系の女のことは全く違う…。
さて、私の場合、架空戦記モノというのはあんま好きじゃないんですよ。
どうしても、作中の世界は作者の頭の中で考えたものに過ぎないし、リアリティはいまいち。
『銀河英雄伝説』とかは一応読んだけれど、別に何度も読み返そうとは思わない。
この点、『三銃士』とかは歴史を勉強し直してから読むと脇役のコンデ大公の魅力に気づいたりとかあるんですがね。
そんなこんなで『アーサー帝戦記』も歴史色はあるとは思ってましたけれど、歴史色がかなり強くなってきました。
新キャラのサクソン王、ヘンギストとホルサくらいは『ブリタニア列王記』とかでたまに見たけれど、クロヴィスとかは少なくともアーサー王物語内で見るのは初めて。
世界史の教科書で名前だけ覚えたクロヴィスは、こんな人だったかのかと、いや、もちろん小説なので史実じゃないだろうけど、雰囲気を感じることができて面白かった。
あ、あといまさらだけど、アーサー帝戦記ってキャラの9割近くが男なんだね。
この意味でも従来の本田作品とはかなり違っているよ。